NHKマイルカップの3つの特徴とは?
NHKマイルカップの3つの特徴
さて、来週はNHKマイルカップです。NHKマイルカップは、ちょうど20年前の1996年に新設されたG1レースであり、東京競馬場の芝コース1600mで行われるこのレースは、3歳マイル王決定戦としての意味合いを持っています。
レースの特徴として、一つ目は短距離馬とクラシックから路線変更した馬との対決、二つ目はコース適正、三つ目は人気薄の馬の激走という点が挙げられます。
短距離馬とクラシックから路線変更した馬との対決
このレースに出走する短距離馬は、ステップレースである1400mのファルコンステークスや、1600mのニュージーランドトロフィーなどの短距離路線を歩んできた馬たちで、この距離は得意分野です。
一方、クラシック路線を歩んできた馬は、日本の競走馬として最も名誉がある日本ダービーを目指してきた馬たちです。そのため、G1馬の両親などを持つ良血馬や、セレクトセールなどで高値で取引された馬などが多く、実力馬が揃ったハイレベルなレースを経験しています。レースの成績は短距離馬の方が有利ですが、クラシック路線を歩んできた馬の中には、後に日本ダービーに優勝する馬もいました。今年は桜花賞で4着に敗れたメジャーエンブレムがオークスから路線を変更してこちらへ出走してきます。もともとここを目指してきたトウショウドラフタ、ダンツプリウスなどが有力馬としてあげられますが、メジャーエンブレムが参戦したことでますます面白いレースとなりそうですね。
タフな東京コース
コース適性についてですが、NHKマイルカップが開催される東京コースはスピードだけでなく、スタミナや底力が要求されるタフなコースです。その為、過去の優勝馬の半分が、1600mを超える距離で勝ち星を上げており、スピードだけの短距離馬では厳しいといえます。スタミナ、底力のある馬には要注意ですね。1800m以上で結果を出しているイモータルやロードクエストには注目しています。
荒れるレース
そして、このレースは人気薄の馬が馬券圏内に入ることでも有名です。過去20年において、二桁人気の馬が3着以内に入った回数は9回で、過去10年では6回(内3回は優勝)もあり、ファンにとって高配当が期待を寄せるレースなのです。人気薄だと前走ファルコンSで12着と大敗したシュウジや、逃げ馬のシゲルノコギリザメなどは注意しておきたいと思っております。ただ、何が絡んできてもおかしくないレースなだけに手広く買いたくなりますね。