【NHKマイルカップ2016】東京芝1600mのデータから脚質の傾向を分析してみた
東京・芝1600mのデータから脚質分析
NHKマイルカップは、東京競馬場の芝1600mで行われる3歳馬限定のGIレースです。
スタートは向正面右手奥からとなり、向正面の長い直線(約500m)を進みます。ゆるゆかな3?4コーナーをすぎますと、最後は2.1mの上り坂と500mを超える長い正面直線が待っています。長い直線と坂がタフな非常に難しいコースとなっております。
このコースの一般的な傾向を馬の脚質でみますと、勝利数で見ると差し足が一番有利で母数も圧倒的に多いです。次が先行馬で、母数は少ないですが、勝率・連対率・複勝率は差し脚勢よりも優秀です。逃げ、追込みは出走馬自体少ないですが、馬券に絡む確率で見ると悪くありません。
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 30 | 31 | 29 | 247 | 8.9% | 18.1% | 26.7% |
先行 | 118 | 93 | 113 | 869 | 9.9% | 17.7% | 27.2% |
差し | 145 | 156 | 120 | 1607 | 7.1% | 14.8% | 7.1% |
追込 | 44 | 55 | 77 | 1289 | 3.0% | 6.8% | 12.0% |
※データ計測期間:2011.1.1?2015.12.31
過去5年のレース結果から脚質を分析
過去のNHKマイルの成績を例にとると、2015年の勝ち馬は先行して抜けだし、2着馬は終始2番手を進んでいて、3着馬が中段からの差しというレースでした。なお、このレースの1番人気馬は3着馬と同じような位置取りでしたが直線伸び切れませんでした。
2014年は、勝った馬が1番人気で逃げ切りでした。一方で2、3着馬は後方から差してきた人気薄の馬でした。
2013年は、4コーナーで後方にいた人気薄の馬が追い込みを決めたレースでした。2着馬も中段後ろから差してきた馬で、3着馬は先行して粘った馬でした。
2012年は2014年と同じで1番人気馬が逃げ切り勝ちで、2着馬も先行、3着馬は差し馬でした。
そして、5年前の2011年の勝ち馬は、先頭2番手集団から抜けだし、2着馬は4コーナー最後方から追い込み、3着馬は中段抜け出しでした。
このようにNHKマイルカップ過去5年の結果からみますと、先行、差しの来る率が高いようです。長い直線に坂のあるコースで、スタミナ消耗戦いなりやすい傾向にあります。このコースを逃げ切るのは困難で、『中距離を主戦馬としている差し馬』を狙ってみるのがセオリーといったところでしょうか。